トヨタ自動車の米国部門が、2024年に発売予定の大型ピックアップトラック『タンドラ』（Toyota Tundra）について、SEMA 2023で新たな「TRDパフォーマンス・パッケージ」を発表しました。このパッケージにより、タンドラはV6ツインターボとハイブリッドのパワーアップが行われ、その魅力がさらに高まります。
まず、タンドラは2つの異なるパワートレインオプションを提供します。ひとつは、排気量3445ccのV型6気筒ガソリンツインターボエンジンです。このエンジンは85.5mmのボアと100mmのストロークを持ち、デュアルVVTiシステムと水冷式インタークーラーを備えています。通常仕様では、最大出力389hpと最大トルク66.3kgmを発揮します。
しかし、TRDパフォーマンス・パッケージを搭載することで、タンドラのパフォーマンスが大幅に向上します。このパッケージには、ターボチャージャーへのエアフロー増加やエンジンマネージメントの最適化が含まれ、大容量のデュアルインテークと低い背圧を持つキャットバックエキゾーストが組み合わされています。その結果、最大出力は32hp増の421hpに向上し、最大トルクは変わらず66.3kgmのままですが、発生回転数が2400rpmから2000rpmに引き下げられました。
もうひとつのパワートレインオプションは、ハイブリッドの「i-FORCE MAX」です。これは、排気量3445ccのV型6気筒ガソリンツインターボエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。モーターは10速オートマチックトランスミッションとエンジンの間に配置され、効率的なパワー伝達を実現しています。ハイブリッドコンポーネントを介して、エンジンの始動、EVモード走行、電気アシスト、エネルギー回収が行われます。
i-FORCE MAXハイブリッドは、最大出力437hp/5200rpmと最大トルク80.6kgm/2400rpmを発揮します。さらに、TRDパフォーマンス・パッケージを適用すると、最大出力が32hp増の469hpに向上します。
このように、トヨタのタンドラは新たなTRDパフォーマンス・パッケージとハイブリッドオプションにより、パワフルで魅力的な選択肢となり、2024年に市場に登場予定です。