自動車窃盗で新手法が流行っているようですので、今回は最新の自動車窃盗についてご紹介します。
あなたの愛車の鍵(キー)は、「スマートキー」ですか?
多くの方は、「イエス」と回答するでしょう。
ポケットやカバンに入れた状態で、施錠やエンジンスタートが行えるので便利ですね。
2016年度に販売された自動車のうち、おおよそ570万台もの自動車に導入されています。
スマートキーに慣れてしまい、一昔の鍵すら忘れた方もいるのではないでしょうか。
しかしその便利なスマートキーの弱点を利用した「リレーアタック」という自動車窃盗方法が流行しているのです。
それでは「リレーアタック」についてご説明しましょう。
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スマートキーとは?
スマートキーの便利機能
通称「スマートキー」と呼ばれ親しまれていますが、正式には「スマートエントリーシステム」と言います。
スマートキーは、ボタン操作やドアの取手に触れるだけで施錠・解錠ができます。
またポケットやカバンにスマートキーを入れたままで、プッシュスタートボタンを押すとエンジンを始動させることもできます。
スマートキーの仕組み
スマートキーは、自動車と電波で送受信して操作できる仕組みになっています。
通信に使用される電波は、暗号化されており「スマートキー」と「自動車」の固有情報が一致するようにできているようです。
セキュリティー上、違うクルマと固有情報が一致しないように作られており、間違って施錠・解錠やエンジンスタートができないようになっているそうです。
通信に使用する周波数は?
- 自動車側からスマートキーに向けて発信される電波は、LH(長波)の「30kHz ~ 300kHz」の周波数が使用されているそうです。LH(長波)を使用する理由としては、スマートキー車内にあるか判断するために電界強度を細かく設定できることから採用されているようです。
- スマートキー側から自動車に向けて発信される電波は、UHF(極超短波)の「0.3GHz 〜 3GHz」の周波数が使用されているそうです。UHF(極超短波)を使用される理由としては、アンテナを最小サイズにすることが可能なため携帯するスマートキーに最適ということで採用されているようです。
イモビライザーは?
自動車盗難防止システムとして「イモビライザー」が搭載されています。
イモビライザーとは、電子IDが組み込まれた「キー」と自動車側のシリンダーに電子IDを認証する機能を持たしIDが一致しないとエンジンが始動しないようになっています。
一般的に、スマートキーとイモビライザーはセットになっています。
イモビライザーの欠点としては、エンジンの始動させないためで、車上荒らしやレッカー車での盗難には全く効果がないことです。
スマートキーとキーレスエントリーって違うの?
一般的に「スマートキー」と「キーレスエントリー」を混同されがちです。
キーレスエントリーは、鍵にリモコン付いておりリモコンのボタン操作で施錠と解錠する機能になっています。
エンジンの始動は、キーをシリンダーへ差し込み始動させます。
スマートキーは、ボタン操作を行わずに施錠・解錠操作やエンジン始動ができるようになっています。
リレーアタックとは?
「リレーアタック」とは、自動車の所有者に近づいた犯人Aがスマートキーから発信されている電波信号を受信する機器を経由して自動車側で待機している犯人Bへ送信し、その電波信号をキャッチした犯人Bが目的の自動車へ近づき、あたかもスマートキーを所持している時の操作を行い自動車を窃盗する最新の方法のことです。
リレーアタックの手順
- 犯人Aがターゲットの自動車の所有者に接近
- リレーアタック盗難装置でスマートキーの電波を受信
- 電波を増幅させ犯人Bへ送信
- 犯人Bがリレーされた電波を受信しながら自動車へ接近
- 自動車のロックを解錠
- 犯人Bが自動車に乗車
- エンジン始動
- エンジンスタートプログラムを書き換える
- エンジン再始動
- 窃盗完了
- スクラップ工場などで解体され海外へ輸出等
リレーアタックの動画
犯人グループ:2名
ターゲット車両:レクサス LX570
窃盗方法:リレーアタック
犯行時間:約2分間
リレーアタックの対策
スマートキーから発信されている電波の遮断
電波を遮断することは簡単に遮断できます。
スマートキーを持ち歩く場合は、アルミホイルで包むと遮断できます。
他にも、金属製のケースに入れるだけでも遮断可能です。
簡易の電波遮断対策の欠点
毎回、対策をしていれば大事な愛車を守ることができますが手間が掛かりますよね。
せっかくの便利なスマートキーの機能を活かせなくなりますね。
リレーアタック対策品の購入
カーセキュリティープロショップ等で、リレーアタック対策用パーツを購入して対策するのがベスト。
自動車の周囲を確認
愛車を駐車した後に周辺に怪しい人がいないか確認してみましょう。
ショッピングモールやアウトレットモールでは人が多すぎて確認できませんが自宅の駐車場などでは確認できますね。
自宅前駐車場が危険
自宅前駐車場だからと安心していませんか?
なんと1番危険な場所が自宅前駐車場なのです。
もう一度これまでの文章を読み直してい頂いた方が分かりやすいと思いますが、帰宅してからのスマートキーの保管方法に問題があるのです。
ほとんどの方が玄関先などで保管されているのではないでしょうか。
未対策のスマートキーの電波をリレーアタックされると簡単に盗難させてしまいますよ。
先ほどの簡易的な金属製のケースで自宅に居る時は、電波を遮断し愛車を守りましょう。
もちろん「スペアキー」の電波も遮断しておきましょうね。
油断は禁物ですよ。
自宅で盗難される動画
まとめ
リレーアタック盗難の被害数は公開されていませんが、おそらく多く発生していると思われます。
被害が多くないとYahoo(ヤフー)のニュースなどで取り上げられませんよね。
この記事を読んで頂いた方は、愛車をリレーアタックから守ってくださいね。
対策だけでは不完全なので、車両保険に加入して万が一の時に備えてくださいね。
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