✅ ダイハツの現状:認証不正の爪痕は深い
まずは直近3期のダイハツ決算から現状を整理します。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 税引前利益 | 当期純利益 |
---|---|---|---|---|
2023年3月期 | 1兆4,930億円 | 380億円 | 890億円 | 770億円 |
2024年3月期 | 1兆1,815億円 | ▲54億円 | ▲120億円 | 157億円 |
2025年3月期 | 1兆2,720億円 | 250億円 | ▲300億円 | ▲40億円 |
🔻ポイント
- 認証不正により2024年度は全工場停止、営業赤字転落
- 2025年度も売上は回復せず、最終赤字40億円
- 特別損失(約1,110億円)が業績を圧迫
🆚 ライバル・スズキは絶好調!
一方で、軽自動車のライバル企業・スズキは真逆の堅調な業績。
2025年3月期(スズキ) | 金額 |
---|---|
売上収益 | 5兆8,251億円(前年比8.7%増) |
営業利益 | 6,428億円(前年比30.2%増) |
親会社株主帰属利益 | 4,160億円(前年比31.2%増) |
🔸注目点
- 国内軽の印象が強いが、実は売上の70%が海外(特にインド)
- 国内ではスズキが優勢という構図が鮮明に
🚗 新型ムーヴとは?なぜ“起爆剤”といわれるのか

そんな中、ダイハツが約6年ぶりのフルモデルチェンジで復活を賭けた1台が、
軽自動車の定番「ムーヴ」。
💡 ムーヴ新型の主な特徴(2025年6月発表)
項目 | 内容 |
---|---|
発売日 | 2025年6月5日 |
フルモデルチェンジ内容 | 外観・内装・燃費・安全性能を大幅刷新 |
月間販売目標台数 | 6,000台 |
先行予約状況 | 目標の2倍超の受注を記録(滑り出しは絶好調) |
期待される効果 | 認証不正のイメージ払拭、業績回復の牽引役 |
🔍 なぜ売れてる?
- ✅ 低価格&高機能:コスパ最強
- ✅ 最新の安全支援装備搭載
- ✅ 認証不正後の「信頼回復第一弾」で注目度MAX
📈 ダイハツは本当に復活できるのか?
新型ムーヴは今、**“ダイハツ復活の象徴”**として多くの注目を集めています。
ただし、以下のような課題もあります。
⚠ 今後の課題
- ✅ 不正問題の信頼回復には時間が必要
- ✅ 他のモデルへの波及効果は未知数
- ✅ EVや電動化への対応はまだ不十分
📝 まとめ:ムーヴの滑り出しは好調!今後のカギを握るのは“信頼”
ダイハツの2025年3月期決算は40億円の最終赤字。
しかし、新型ムーヴの爆発的な滑り出しにより、再浮上の兆しが見えてきました。
**「信頼」と「新しい価値の提供」**ができるかどうか——
それが、ダイハツの次なる飛躍のカギとなるでしょう。
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