中古車市場に異変!高級車が「選びたい放題」状態に
日本の中古車市場において、「新車で買えないから価格が上がる」という現象は昔から存在した。その代表例が2004年デビューのフェラーリF430。発売直後から新車価格を上回る相場で取引されるケースが散見された。
近年では、高級ブランドのバッグや腕時計でも同じ傾向があり、購入者が「修行」や「詣で」と称して販売店と関係を築く必要があるほど、新品を手に入れるのが困難になっている。
輸入車も同様に、新車購入のためには「購入実績」が求められることがあるほどの人気ぶり。しかし、そんな中で異変が起きている。新車で手に入らなかったはずの高級車が、中古車市場に大量に流れ込んでいるのだ。
911カレラT:新車時には争奪戦だったが…

例えばポルシェ911カレラT。リアシートを取り外し、軽量化とスポーツ性を追求したシンプルなグレードとして大人気となり、新車注文は殺到。しかし、中古車市場を見ると50台ほどが流通しており、走行距離が少ない個体も目立つ。
最も安い個体は2023年式・走行6000kmの認定中古車で1800万円弱。新車時のオプション込み価格とほぼ同等であり、「中古車なのに値下がりしていない」というのが特徴的だ。
ウラカン・ステラート:世界限定モデルなのに日本市場に50台も?

ランボルギーニ・ウラカン・ステラートも異例の市場動向を示している。世界限定1499台という希少モデルながら、日本の中古車市場には50台以上が流通。新車価格3500万円だったが、中古市場の最安物件は走行60kmで3950万円と、新車とほぼ同じ価格で取引されている。
フェラーリ・ローマ:中古市場に120台が流通

フェラーリの新車購入には厳しい条件が付きまとうが、ローマに関しては事情が異なる。中古市場に120台以上が流通し、4年落ち・走行1万kmの認定中古車が2500万円から購入可能。4年落ちで新車価格とほぼ同等の水準を維持している点はフェラーリらしいが、ここまでの流通台数は異例だ。
ロールス・ロイスのEV「スペクター」まで流通中

一般には馴染みが薄いロールス・ロイス初の電気自動車「スペクター」も、すでに中古市場で流通が始まっている。現在、日本国内だけで16台が流通しており、多くの個体が走行1000km未満、未登録車も見られる。
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