ダイハツ、生産再開検討
ダイハツ工業が国土交通省からの出荷停止指示を解除された5車種の中から、2車種の生産再開を検討していることがわかりました。具体的には、トヨタ自動車の「プロボックス」とマツダの「ファミリアバン」が対象とされ、京都工場での生産再開が見込まれています。
生産再開の検討プロセス
1月22日に、ダイハツは直接取引のあるサプライヤーに対し、2月中旬の生産再開についての調査依頼を開始しました。この調査では、サプライヤーの稼働再開に向けた準備状況などが詳細に調査され、最終的に生産再開が可能かどうかが判断される方針です。ダイハツは慎重な態度で、サプライヤーの声を丁寧に聞きながら進めていく考えです。
対象車種の背景
対象となるプロボックスとファミリアバンは、京都工場（京都府大山崎町）で生産されています。これらの車種は国土交通省による道路運送車両法の基準適合性の確認試験を受け、その結果により出荷停止指示が解除されました。
ダイハツの認証不正問題
ダイハツは認証不正問題を受け、12月26日以降、国内すべての工場稼働を停止しています。コーポレート統括本部の井出慶太統括部長は「顧客の声を聞いたうえで出荷・生産再開するかを判断する」と述べ、2月以降の稼働は未定としていました。ただし、顧客の声を重視しながらも、生産再開に向けた着実なステップが進められています。
国土交通省の措置
国土交通省は1月19日、対象車種について出荷停止指示を解除しました。これには、プロボックスとファミリアバンのほか、ダイハツ「グランマックス」のバンタイプと、トヨタ「タウンエース」およびマツダ「ボンゴ」のバンタイプの5車種が含まれています。今後も、検証が終了した車種から順次結果が公表される予定です。
まとめ
ダイハツの生産再開検討には期待が寄せられており、特にプロボックスとファミリアバンの再開により、車種の供給が安定することが期待されます。ダイハツはサプライヤーとの緊密な連携を通じて、迅速かつ確実な生産再開を目指している模様です。