レクサス・LBXのデザインと特徴
レクサスが送り出す新時代の高級コンパクトカー、「レクサス・LBX」の公道試乗インプレッションが到着しました。価格的にはUXとほぼ同じ位置づけとなりますが、LBXはタウン&パーソナルユースを主戦場に据え、その走りのクオリティはまさに別次元です。LBXはプラットフォームにGA-Bをベースに採用していますが、レクサス独自の手法によりシャシーや骨格部を大幅に強化し、ヤリスクロスとは一線を画す存在となっています。
キャビン後半部の絞りとリヤフェンダーの張り出しを強調したスタイリングは、SUVとしては低いルーフ高からも洗練されたキャラクターを感じさせます。キャビン実用性も考慮され、後席スペースはヤリスクロスと同等の広さを備えており、パーソナル&スペシャリティ志向にもしっかりと応えています。
インテリアデザインと居住性
LBXのインテリアは、派手な演出を抑えたデザインが採用されています。以前のレクサス車に比べ地味に感じるかもしれませんが、その落ち着いた居心地や素材の質感が引き立つデザインは、小さな高級車としてのプレミアム感を堪能させてくれます。
センターディスプレイはコンソール埋め込み型で、シンプルながら使いやすい構成となっています。
LBXの位置づけと魅力
LBXは現行のレクサス車ラインナップで最もコンパクトなモデルであり、SUVをモチーフとした新しいプレミアムコンパクトを提案しています。
骨格の強化と遮音防振対策のおかげで、LBXの走りは一味違うものとなっています。車両重量が増しているものの、その恩恵として走行安定性と乗員快適性が向上しており、高速ツアラーとしての魅力も存分に感じられます。
パワートレーンとグレード構成
LBXのパワートレーンは1.5Lの3気筒エンジンにモーターを組み合わせたスプリット式HVです。エンジンにはバランサーシャフトを追加し、HVバッテリーには積層式のバイポーラ型ニッケル水素を使用しています。このパワートレーンはLBX専用の設定で、1.5L系のトヨタ系HEVの中でも最も力強いものとなっています。
走りの印象とツーリング性能
LBXの走りは、サスペンションがやや硬めではありますが、ロールのストロークが抑えられており、路面の凹凸や細かな振動に対しても自然な減衰感があります。高速での直進の安定感も素晴らしく、操縦の応答性も早いが、ラインコントロール性は穏やかで安心感があります。エンジン回転数の上昇を抑えたドライバビリティやパワーウェイトレシオの向上も、LBXのツーリング性能の高さを印象付けています。
プレミアムな街乗りから高速まで、LBXは多彩な魅力を備えた新時代のレクサス
エントリー級でありながら手抜きのないLBXは、街乗りから高速まで幅広いシーンで活躍することができる新しいレクサスの一翼を担っています。その骨格の強化や静粛性の向上は、高級車としてのプレミアム感を際立たせ、走りの質感も期待以上。LBXは小さな高級車の新たなスタンダードとなることでしょう。
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