リセールありきのグレード選び
2020年6月に登場した現行型ハリアーは、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言1回目の直後という困難な時期にも関わらず、市場に登場するとすぐに販売ランキング上位に急浮上しました。その成功は、シンプルでありながらもエレガントさと力強さが調和した美しいクーペフォルムに起因しており、トヨタによれば、このモデルは単に実用性や数値だけでなく、感情に訴えかける洗練された車両として開発されました。
ハリアーのグレード構成は、2.0Lガソリンエンジンとハイブリッドエンジンの両方に対して、S、G(Gレザーパッケージは廃止)、Z、Zレザーパッケージという4つのバリアントが存在し、それぞれ2WDと4WDのバリエーションが設定されています。2WDガソリン仕様は312万円から433万円、2WDハイブリッド仕様は371万円から492万円となっており、4WDモデルはそれぞれ約20万円のプラスとなります。さらに、2022年9月にはPHEVモデル(620万円)も追加されました(価格は2023年8月初旬時点のものです)。
中古車買い取り業者によると、現行ハリアーの中で特におすすめしたいグレードは、ガソリンエンジン2WDの「G」です。この「G」グレードは充実した装備を備えた中間グレードであり、中古車市場でも多く出回っており、高品質な車両を見つけやすいとされています。また、「G」を選択することで安心感が得られるとのことです。さらに、ガソリンエンジン2WDの「Z」や「Zレザーパッケージ」も推奨されています。
80ハリアーの買い時はいつ?狙う車両は?
2023年8月初旬時点での現行ハリアーの中古車相場は、製造年別に見てみると、2020年製造車が約250万円から491万円(718台)、2021年製造車が約280万円から525万円(527台)、2022年製造車が約280万円から492万円(163台)、そして2023年製造車が約290万円から540万円(452台)となっています。ここで注意すべきは、選ばれる個体の走行距離が3万km以内という点です。それでも、2年経過した車や3年経過した車でも、まだまだ高めの相場が続いているようです。
以前述べた買い取り業者の話によれば、新車の納期の見通しが明るくなるにつれ、一時的に高騰していた中古車相場も徐々に下がり始めており、特に業者向けのオートオークションでは、昨年に比べて価格が下落している傾向にあるとのことです。ただし、業者向け相場が一般市場に影響を及ぼすには、しばらくのタイムラグがあるため、慎重に時間をかけて希望通りの車を見つけることが大切だとアドバイスされています。
コメント