トヨタ カムリとは
カムリ(CAMRY)は、1980年よりトヨタ自動車が製造販売しているセダンタイプの乗用車です。
発売当初は、中型セダンとして「カローラ」の上位モデルとして販売されていました。
3世代目より、アメリカとオーストラリアでも生産されるようになり世界戦略車種の位置づけになりました。
現在の日本市場では、ミニバンが主流のためお目にかかることが少ない車種となっていますが、世界市場では日産の「アルティマ」やホンダの「アコード」と同様に大人気車種になっています。
また、北アメリカでは絶大な人気を得ており、オセアニアや東南アジアでも非常に人気が高い車種になっています。
カムリの歴史
- 初代 A40/50型
1980年1月に、セダンタイプのセリカとして発売されました。
正式には、「セリカ・カムリ(CELICA CAMRY)」の名称で販売されていました。
このモデルは、1980年から1982年まで販売されていました。
- 2代目 SV10/CV10型
1982年3月に、「セリカ」のネームが外され「カムリ」として発売されました。
初代は、セリカの派生車種であったため、2代目が実質的な初代カムリとなります。
当時のクラウンより広い室内空間が話題となり評価を得ていました。
このモデルから北アメリカを含む世界へ向けて輸出されるようになりました。
このモデルは、1982年から1986年まで販売されていました。
- 3代目 V20型
1986年8月に、先代が市場で思った以上に人気が出なかったため車格を向上させるためにフルモデルチェンジされました。
当時の上級車種であった「マークⅡ」にも採用されていた豪華なインテリアを取り入れ、エンジンもトヨタ初の2.0Lハイメカツインカム(3S-FE型)エンジンが搭載されました。
このモデルも北アメリカ市場では評価が低く、北米仕様のセダンタイプは廃止されました。
輸出仕様と北アメリカ仕様のステーションワゴンタイプがラインナップされました。
1988年のマイナーチェンジの際に、レクサス「ES250」として発売されました。
このモデルは、1986年から1990年まで販売されました。
- 4代目 V30型
1990年7月にフルモデルチェンジされ日本国内専用モデルとして発売されました。
ボディ形状は、初代セルシオのデザインを継承し一回り小型化(5ナンバーサイズ)されました。
インテリアは、バブル期のクルマであったため非常に豪華な装備になっていたそうです。
また、輸出仕様モデルについては「セプター」として販売されました。
このモデルは、1990年から1994年まで販売されました。
- 5代目 V40型
1994年7月に、北アメリカ仕様のカムリとの部品共用化を図り大型セダンとして販売される予定でしたが、バルブが彈けたため従来通りの5ナンバーサイズのセダンとして発売されました。
このモデルは、バブル崩壊の影響を受けインテリアの質感が非常に低い状態でカムリ専用エンブレムも装備されずに販売されました。
このモデルは、1994年から1998年まで販売されました。
- 6代目 XV20型
1996年12月に、北アメリカ仕様の「セプター」の後継車種として日本国内専用モデルとして「カムリグラシア(CAMRY GRACIA)」の名称で発売されました。
ボディサイズも3ナンバーサイズに拡大され、セダンタイプとステーションワゴンタイプ用意されました。
エンジンも2.2Lと2.5Lの2種類用意されていました。
このモデルから生産拠点のアメリカ、オーストラリアに続いてタイでの生産が開始されました。
このモデルは、1996年から2001年まで販売されました。
- 7代目 XV30型
2001年9月に、V6エンジンを廃止し、直列4気筒2.4Lエンジンを搭載しウィンダムと共用化を図ったプラットフォームを採用し発売されました。
このフルモデルチェンジで、新たにスポーツグレードの「Touring」がラインナップに追加されました。
更に海外生産拠点を増やし、フィリピン、マレーシア、インドネシア、台湾でも生産されるようになりました。
このモデルは、2001年から2006年まで販売されました。
- 8代目 XV40型
2006年1月に、大幅にエクステリア・インテリアを改良し従来までのカムリのイメージを覆すデザインになって発売されました。
2005年末に生産を終了したウィンダムと統合されたため本革シートや専用加飾や最新のナビゲーションシステムを装備し高級車として生まれ変わったのもこのモデルになります。
更にボディサイズは、セルシオ並のサイズまで拡大されました。
このモデルは、2006年から2011年まで販売されました。
- 9代目 XV50型
2011年6月に、豊田章男社長自らがティーザー動画に出演しネット公開し、同年9月にフルモデルチェンジされ発売されました。
日本市場では低迷を続けていたカムリにハイブリッド仕様のみのグレードで、車格の割に低価格で発売されました。
先代同様に、インテリアには高級感を持たしたデザインを採用していました。
日本市場でもやや販売が増加したようですが、やはり難しかったようです。
まとめ
フルモデルチェンジ直前のカムリの歴史は如何だったでしょうか。
発売されてから現行モデルで9代目になりますが、歴史が長い車になると人間の人生と同様に波乱万丈な歴史になりますね。
特にバブル期に販売されたもでるが分かりやすいですね。
新型カムリは、今の時代に合ったデザイン、装備で発売されますのでもう暫くお待ちくださいね。
新型カムリ情報は近日公開します。
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