バンコクモーターショー2017
今年4月にタイのバンコクで開催された「バンコクモーターショー2017」での異様な光景とその理由をごご紹介致します。
このイベントでは、世界中の自動車メーカー等がブースを借りて新型車から人気車を展示しています。
その中には、自動車メーカーではなく並行輸入業者もブースを借りて高級車たちを展示しています。
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並行輸入されるクルマ
日本からタイへ輸入する完成車には、関税が100%程度かかってしまいます。
関税の他にも色々な手数料が上乗せされるため、日本で販売されている値段の3倍程度の値段で取引きされているのです。
日本から輸入されるクルマは、日本でも大人気の「アルファード(Alphard)」、「ヴェルファイア(Vellfire)」、「ハリアー(Harrier)」、「エスティマ(Estima)」などが並行輸入されているのです。
ただ単に並行輸入車を販売するだけでは、同業の会社ならどこでもできるのです。
ある輸入会社では、ドレスアップしたクルマばかりを扱い販売しています。
今回出店していた並行輸入会社では、上記で紹介した車種以外に「lexus NX」、「ランクルプラド(landcruiserprado)」、「エスクァイア(esquire)」も取り扱っています。
タイでの販売価格
タイ国内で販売されているトヨタ自動車直販の20系アルファードの値段ですが、「333.9万~409.9万バーツ(約1235万~1516万円)」でした。
現行モデルの30系アルファードの値段は、「399.9万~464.9万バーツ(約1251万~1711万円)」と超高級車なのです。
今回出店されていたアルファードの「SR Cパッケージ」の値段は、「399万バーツ(約1300万円)」と並行輸入車なのに新車価格なみの値段が付けられていました。
並行輸入車ならではの価値とは
日本から並行輸入されるクルマには、ある特徴があります。
アルファードやヴェルファイアに乗られている方は、左側に取り付けられている「サイドアンダーミラー(通称 キノコミラー)」がダサくて仕方がないと思っている方がほとんだと思います。
タイでは法規制がないためトヨタ自動車から直販されているアルヴェルには「キノコミラー」が付いていません。
逆に、並行輸入されたアルヴェルには、「キノコミラー」が付いているため価値が上がるのです。
日本でドレスアップをする所有者の方たちは、リアガラスに貼られている「低排出ガス車」、「燃費基準達成」のシールを剥がす方がほとんどだと思います。
このシールがあることで、並行輸入車と一目で分かるためタイでは価値が上がるのです。
日本では価値がないものが、タイでは付加価値として認められているのです。
並行輸入業者は、敢えてキノコミラーがついているクルマとシールを貼ったままのクルマを販売しているようです。
まとめ
日本の輸出業者で高値で買い取りしてくれる理由が今回の記事で分かりましたね。
タイでの販売価格が1000万円オーバーなので、日本で登録1年経過のアルヴェルを高値で買い取って輸出しても利益が上がりますね。
相手国の情勢次第で、相場が上下するためタイミングを見て行動しないと痛い目にあいそうですね。
おまけですが、2020年にフルモデルチェンジされると予想されている次期ヴェルファイアのデザイン?と思われる画像を入手しましたのでご覧ください。
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