次期型『カローラ』にFCEV登場！

トヨタが描く「マルチパスウェイ戦略」とは

多くの自動車メーカーがEV（電気自動車）へ一本化する中、トヨタはあえて異なる道を選びました。
それが、**「マルチパスウェイ戦略」**です。

つまり、「EVだけが答えではない」。
地域のエネルギー事情やユーザーのニーズに合わせて、
ハイブリッド・プラグインハイブリッド（PHEV）・EV・FCEVを柔軟に展開していく方針です。

特にトヨタが注力しているのが、水素エネルギーを使うFCEV（燃料電池車）。
CO₂を一切排出せず、水だけを排出する究極のクリーン技術です。

トヨタ水素ファクトリーのトップ、山形光正プレジデントによれば、
「次期型カローラには水素ベースのパワートレインを開発中」とのこと。

しかも、現行のミライよりも20％高効率化された新世代FCEVユニットを採用予定。
セルサイズの縮小によって、あの美しいカローラのプロポーションを崩さずに収めることを最優先しているといいます。

山形氏はこう語ります。

「ペースは遅く見えるかもしれませんが、確実に進歩しています。カローラはその象徴になります。」

項目	内容
モデル名（予想）	トヨタカローラ FCEV（2026年モデル）
パワートレイン構成	ガソリン／ハイブリッド／PHEV／BEV／FCEV
FCEV技術の特徴	現行ミライ比で20％高効率化、セル小型化で車体設計自由度向上
プラットフォーム	次世代TNGAベース（多パワートレイン対応設計）
デザイン哲学	「美しいプロポーション」と「スマートなパッケージング」
開発方針	水素燃料を“未来のエネルギー”と位置づけ、トラックと共通生産ライン化
発売時期（予想）	2026年内発表、2027年前半発売見込み
ライバルモデル	ホンダクラリティFCEV、ヒョンデネッソ（NEXO）
価格帯（予想）	約450万円〜600万円台（補助金適用後）

トヨタは、FCEVの普及に欠かせない「水素ステーション網」整備にも本気です。
山形氏は、大型FCEVトラックを先に普及させ、インフラ整備を促進する戦略を発表。

大型トラックは、1台あたりFCEV乗用車の120倍の水素を消費するため、
インフラ整備の経済的メリットを生み出せるとのこと。

「トラックの水素化が進めば、水素価格は下がり、乗用車FCEVのコスト競争力も高まる」
— 山形光正（トヨタ水素ファクトリープレジデント）

また、トヨタはヨーロッパの水素協議会と連携し、200km間隔で水素ステーションを設置する構想にも参画。
日本国内でも、商用車・乗用車が共用できる液体／気体両対応型ステーションの導入を進めています。

水素パワートレインを搭載しながらも、次期型カローラは現行モデルの美しいシルエットを継承。

特に、フロントノーズの低さとサイドラインの流麗さは健在。
燃料電池スタックを床下に収めることで、キャビンの広さと低重心化を両立しています。

デザインと技術を両立させた「走れるエコカー」としての完成度に期待が集まります。

次期型カローラは、単なるエコカーではなく、未来のエネルギー社会を象徴する一台へ。

「EVよりもスマートなクリーン技術」を求めるユーザーにとって、
カローラFCEVは理想的な選択肢となるでしょう。

👉 トヨタ公式サイト（カローラシリーズ）はこちら：
https://toyota.jp/corolla/

次期型カローラFCEVは、トヨタが本気で描く「水素社会」の象徴。
美しく、静かで、そして地球にやさしい“究極のカローラ”が、いよいよ動き出します。