アウディの車名は「アルファベット+数字」が基本
まず、アウディの車名はざっくり分けて次の2種類に大別されています。
頭文字 | 意味 |
---|---|
A | セダン/ワゴン/ハッチバック |
Q | SUV/SUVクーペ |
たとえば「A3」「A5」「A6」はセダン・アバント系、「Q3」「Q5」はSUVということになります。
続く数字は車格を表します。
数字が大きくなるほどサイズも価格も上がるのがアウディの基本ルールです。
A4 → A5に改名された理由は“パワートレインの再編”
アウディは2024年以降、
**「偶数=電気(EV)」「奇数=内燃/ハイブリッド」**という車名ルールへ移行する方針を発表しました。
これによって、
従来A4だった「内燃エンジン車」は
➡ A5 に改名
されたのです。
つまり下記のように再編されたということです。
車名 | 中身 |
---|---|
A5(新) | 旧A4=ガソリン&ディーゼル |
A6 e-tron | EV専用モデル |
A6(新) | ガソリン/ディーゼル(マイルドHV) |
ただし、2025年3月以降に登場したA6シリーズは「A6」という数字を維持したまま内燃モデルとEVの両方を展開しており、完全整理はここからという印象です。
2025年時点での「車名ルール」を整理
区分 | 車名 |
---|---|
セダン/ワゴン系 | A3 / A5 / A6 / A7 / A8 |
ステーションワゴン | A5 Avant / A6 Avant |
SUV系 | Q2 / Q3 / Q4 / Q5 / Q7 / Q8 |
クーペSUV | Q3 Sportback / Q5 Sportback |
EVシリーズ | e-tron GT / Q4 e-tron / Q6 e-tron / Q8 e-tron |
グレード名の表記にも新ルールが導入中
アウディは2018年から「出力帯」を2ケタの数字で表記してきました。
表記 | 出力帯 |
---|---|
30 | 81〜91kW |
35 | 110〜120kW |
40 | 125〜150kW |
45 | 169〜185kW |
50 | 210〜230kW |
55 | 245〜275kW |
しかし、新型A5(旧A4)以降はこの数字表記を廃止し、
「110kW」など実数で出力表記する方式に変更されています。
パワートレイン類別の表記ルール
表記 | 意味 |
---|---|
TFSI | ガソリンターボ |
TDI | ディーゼルターボ |
e | plug-inハイブリッド(今後は“e-hybrid”に統一予定) |
e-tron | EV専用 |
quattro | 四輪駆動モデル(EVにも使用) |
スポーツモデルは「S/RS」で統一
表記 | 内容 |
---|---|
S | スポーツモデル (S3/S5など) |
RS | レーシングスポーツ(RS3/RS6など) |
RS Performance | RSの強化仕様・トップグレード |
「S-Line」は“見た目も中身もスポーティなノーマル仕様”という位置づけです。
最後に|これからのアウディは「電動化で名前が変わる」

今後のアウディでは
✓ 内燃モデルは「奇数」へ
✓ EVは「偶数+e-tron」へ
という流れがさらに明確になります。
新型A4アバントが「A5アバント」としてデビューしたのはその第一歩。
今後登場するQシリーズやA7/A8も、モデルチェンジ時に名称が変わる可能性があります。
✅「A〇の新型が出たら数字が変わるかも」
✅「グレード名は“kW表記”になっていく」
この2つを覚えておくだけでも最新アウディはずっと読み解きやすくなります。
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