ホンダ WR-V vs トヨタ ヤリスクロス!! 250万円級コンパクトSUVライバル対決

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1. 室内空間と荷室の広さの違い

WR-Vはヤリスクロスよりホイールベースが90mm長く、室内長では110mmの差があります。そのため、後席の足元スペースが広く、大人4人でも快適に乗車可能です。一方、ヤリスクロスの後席はややタイトな印象。車内のゆとりを重視するなら、WR-Vのほうが優れています。

荷室容量もWR-Vがヤリスクロスより68L多く、キャンプや長距離ドライブ、買い物などでの積載性に優れています。リヤシートの折りたたみもスムーズで、フラットなラゲッジスペースを確保できます。

ただし、ヤリスクロスは全長が短いため、小回りが利きやすく都市部での駐車がしやすいメリットがあります。一方、WR-Vはサイズが大きめで狭い駐車場では扱いにくい場面もあるでしょう。

2. 走行性能とパワートレイン

両車とも1.5L NAエンジンを搭載し、街乗りや高速走行でもスムーズな走りを実現。ただし、ヤリスクロスにはハイブリッドモデルも用意されており、WLTCモード燃費30.8km/Lと非常に優れた燃費性能を誇ります。

ハイブリッド車は燃費の面で優位ですが、車両価格が高く、あまり乗らない人にとってはコスト面で不利になることも。また、ハイブリッド車はモーターやバッテリーの交換費用がかかるため、長期的な維持費は内燃機関車のほうが抑えられる可能性があります。

さらに、ヤリスクロスには4WDモデルがあり、雪道や悪路での安定性が高いのもポイント。WR-VはFFのみの設定のため、降雪地域やアウトドア用途では選びにくいかもしれません。

3. 乗り心地とサスペンション

WR-Vはタイ市場向けの設計をベースにしており、悪路や荒れた路面でも安定した走破性を発揮します。サスペンションはやや硬めですが、ロールが抑えられており、高速走行時の安定感は高いと言えます。

ヤリスクロスは車両重量が軽いため、燃費には有利ですが、WR-Vに比べると路面の凹凸を拾いやすい傾向があります。特に後席の乗り心地は硬めで、長距離移動では疲れやすいかもしれません。

一方、ヤリスクロスは遮音材の使用が適切で、高速走行時のエンジン音や風切り音が抑えられています。ハイブリッドモデルではEV走行時の静粛性も魅力です。さらに、4WDモデルはリヤサスペンションがダブルウィッシュボーン式で、2WDモデルよりも安定した乗り心地を提供します。

4. 安全装備

WR-Vは“Honda SENSING”を全グレードに標準装備しており、追加費用なしでアダプティブクルーズコントロール(ACC)や車線維持支援(LKAS)が利用可能。ただし、ブラインドスポットモニター(BSM)が非搭載なのはデメリットです。

ヤリスクロスは“Toyota Safety Sense”を採用し、リヤクロストラフィックアラートやBSMを搭載可能。ただし、上位グレードのみの設定となるため、価格を考慮するとWR-Vのほうが割安感があるかもしれません。

5. 価格とコストパフォーマンス

WR-Vのエントリーグレードはヤリスクロスより若干高めですが、LEDヘッドライトやHonda SENSINGを標準装備しており、追加オプションなしでも十分な装備が整っています。

一方、ヤリスクロスのエントリーグレードは204.6万円(内燃機関車)と価格が安めですが、装備を追加すると最終的にはWR-Vと大差ない価格になります。ハイブリッドモデルは約244万円からで、上級グレードは300万円を超えるため、予算を考慮すると慎重な選択が求められます。

総合評価:WR-Vを選ぶ人、ヤリスクロスを選ぶ人

WR-Vを選ぶべき人

  • 室内の広さや荷室容量を重視する人
  • シンプルで信頼性の高いパワートレインを求める人
  • 長距離移動が多い人や家族で使う人
  • コストパフォーマンスが高く、追加オプションなしでも装備が充実している車が欲しい人
  • メンテナンスコストを抑えて長く乗りたい人

ヤリスクロスを選ぶべき人

  • 小回りの良さを重視する人
  • 乗り出し価格を抑えたい人(特に内燃機関車)
  • 燃費を最優先する人(特にハイブリッド車)
  • 4WDが必要な人

同じコンパクトSUVでも、WR-Vとヤリスクロスは性格が大きく異なります。そのため、どちらが優れているかではなく、自分のライフスタイルに合うモデルを選ぶことが重要です。

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