認定中古車が新車より「おいしい」理由
- 利幅が大きい
- 新車の販売価格はメーカーが厳格に設定し、ディーラーの裁量は限られています。一方、中古車は「古物」として扱われ、走行距離や状態によって価格設定が柔軟に行えるため、新車よりも利幅が大きいのです。
- 例えば、新車時に特別価格で仕入れた試乗車を高年式中古車として販売する際、仕入れ価格と販売価格の差がディーラーの利益になります。
- 需要の安定性
- 認定中古車は、新車の納期遅延が続く中、「すぐに手に入る」選択肢として注目されています。購入者は新車並みの品質と保証を受けながら、新車より割安な価格で購入できる点に魅力を感じています。
- 市場競争力の維持
- 新車価格が高騰する中、認定中古車はコストパフォーマンスの良い選択肢として販売促進につながります。認定中古車をショールームに並べることで、来店客に「選択肢の広さ」をアピールできます。
新車販売が厳しい現実
- 新車の値引き余力の減少
- 半導体不足や原材料価格の高騰により、新車のコストが上昇。これに伴い、ディーラーが値引きできる幅が縮小しています。
- 一部の高級車ブランドでは「値引きゼロ」がスタンダード化しており、新車販売のみでは十分な利益を上げられない状況です。
- 維持費用の上昇
- 点検や整備による収益も、交換部品や人件費の高騰で利幅が減少しており、新車販売だけでの経営が難しくなっています。
- 「未使用中古車」の台頭
- 軽自動車をはじめ、登録のみ行った未使用中古車が市場に大量供給されることで、新車市場の競争がさらに激化しています。
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