ダイハツ、CM再開の背景と安全確認試験の結果

日本車

国土交通省の確認試験

国土交通省は、ダイハツの認証不正が見つかった軽自動車など46車種のうち、開発中の1車種を除く45車種について安全性環境性能の「確認試験」を実施。その結果、商用車3車種を除く42車種が道路運送車両法の基準に適合していると2024年6月25日に発表しました。

不正問題とその対応

2023年5月、ダイハツは「ロッキー」と「ライズ」の型式指定申請で不正があったことを発表。これにより、同社は自発的に出荷と販売を停止しました。また、第三者委員会の調査で不正はさらに拡大し、46車種に及ぶことが判明しました。ダイハツは全車種の生産と出荷を停止し、問題の車種についてリコールを実施しました。

商用車3車種のリコール

型式指定が取り消された商用車3車種(「グランマックス」、「タウンエース」、「ボンゴ」)については、バッテリー固定具の不適合が見つかり、ダイハツは2024年7月5日にリコールを届け出ました。

新型車開発への影響

認証不正が見つかった46車種のうち、1車種は開発中の新型車でした。この車種はトヨタスズキとの共同開発中の軽商用EVとされています。ダイハツはこのプロジェクトから脱退し、商品計画の見直しを行っています。

ダイハツの今後

ダイハツは企業CMを再開しましたが、タントミライースなどの商品CMの再開は未定です。型式指定の再取得や新型車の開発が完全に正常化するには、もう少し時間がかかりそうです。同社は全社一丸となって再発防止に取り組み、信頼回復を目指しています。

結論

ダイハツのテレビCM再開は、同社が広報活動を通じて信頼回復に努める一環といえます。国土交通省の確認試験で安全性が確認された車種については生産を再開していますが、完全な正常化にはまだ時間がかかる見込みです。

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