ハイパーツアラー
日産が「ジャパンモビリティショー2023(JMS23)」で発表したEVコンセプトカー、「ハイパーツアラー」には、日本のおもてなし精神と先進技術が融合されたプレミアム感が込められています。
そのスムーズなボディパネルや鋭いデザイン、そして広々としたインテリアから、次世代のミニバンとしての可能性を感じさせます。このミニバンは全固体電池を利用し、電動駆動4輪制御技術の「e-4ORCE」を採用しています。
快適な環境を
さらに、驚くべき点として、完全自動運転モードでは運転席と助手席を回転させ、後部座席と対面で走行することが可能とされています。ヘッドレストに組み込まれたバイオセンシングAIは、乗員の脳波や心拍数を分析し、快適な環境を自動的に調整する機能も備えています。
しかし、このミニバンはまだコンセプトモデルであり、現実的な製品化には多くの課題があります。現行の自動車市場には全固体電池や完全自動運転を実現した車両は存在せず、法的な整備も進んでいません。そのため、ハイパーツアラーが即座に市場に登場することは難しいでしょう。
しかし、日産はこれを将来の高級ミニバンの方向性を示すものと位置付けており、市販化の際にはデザインや機能面で修正されることは間違いありません。過去のコンセプトモデルからも分かるように、市販版にはコンセプトの要素が残る傾向があります。
次期エルグランド
実際、日産は2028年までに全固体電池を利用したBEVを投入する計画を発表しており、自動運転技術においても一定の進展が見られます。これらの革新的技術は、将来のフラッグシップモデルに採用される可能性があります。もしハイパーツアラーが次期エルグランドのヒントとなるなら、さらなる技術革新が期待されるでしょう。
ただし、全固体電池を搭載した市販車は2028年以降になる見込みです。したがって、ハイパーツアラーの実際の市場投入はそれ以降になる可能性が高いでしょう。
コメント