概要
トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)とは、トヨタ自動車が独自に開発した予防安全技術のことです。
「トヨタセーフティセンスC」、「トヨタセーフティセンスP」は、第1世代の予防安全技術として、2017以降に発売された自動車には搭載されています。
この第1世代トヨタセーフティーセンスを更に進化させた、「第2世代トヨタセーフティセンス」が、2018年以降より導入されることが決定しています。
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交通死亡事故の現状
このグラフは、2017年度の交通死亡事故の状況を分類別にまとめたものになります。
歩行者事故が約37%、正面衝突・車線逸脱による事故が約29%、追突事故が約5%の発生割合を占めています。
約70%の交通死亡事故の軽減や回避を目的として開発されたのが、「第1世代トヨタセーフティーセンス」になります。
それでは、トヨタセーフティーセンスについてご説明したいと思います。
トヨタセーフティーセンスPとトヨタセーフティーセンスCの違い
トヨタセーフティーセンスP
1.プリクラッシュセーフティシステム(自動ブレーキ)
2.レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)
3.オートマチックハイビーム(自動ハイビーム)
4.レーダークルーズコントロール(追従ドライブ支援機能)
トヨタセーフティセンスC
1.プリクラッシュセーフティシステム(自動ブレーキ)
2.レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)
3.オートマチックハイビーム(自動ハイビーム)
4.先行車発進告知機能(先行車発進アラート)
ただいま、ご紹介させて頂いた2つのトヨタセーフティセンスが第1世代になります。
次に、第2世代トヨタセーフティセンスをご紹介します。
第2世代トヨタセーフティセンス
概要
2018年以降に発売される自動車に随時、搭載される予定となっているのが、「第2世代トヨタセーフティセンス」です。
この予防安全技術は、現在搭載されている「Toyota Safety Sense P」の機能を更に進化させたものになります。
主な改良ポイントは、下記のとおりです。
1.カメラ・レーダーの検知対象の拡大と機能向上
2.高精度運転サポート機能および、レーントレーシングアシスト(LTA)の機能追加
3.フロントウィンドウに装備させるユニットの小型化
改良ポイント別に詳細をご紹介します。
1.カメラ・レーダーの検知対象の拡大と機能向上
プリクラッシュセーフティシステムは、「夜間歩行者」、「自転車運転者」を検知対象として追加されます。
「夜間歩行者」、「自転車運転者」は、第1世代トヨタセーフティセンスでは検知できなかった対象物になります。
また、カメラの機能を向上させることで、道路標識をコックピットのディスプレイやHUDに表示させ、制限速度や一時停止、進入禁止、はみ出し禁止などの標識の見落としをサポートし安全運転を促すことにつなげるようです。
2.高精度運転サポート機能および、レーントレーシングアシスト(LTA)の機能追加
レーントレーシングアシスト(LTA)を新規採用することで、運転手の負担軽減と利便性の向上を図るようです。
レーダークルーズコントロールの機能を使用している際に、同一車線内をキープできるようステアリングアシストが新規機能として採用されます。
この2つの機能を両立することで、高速道路や自動車専用道路での運転手の負担軽減に努めます。
レーントレーシングアシスト(LTA)
レーンディパーチャーアラート(LDA)
まとめ
今回は、これから発売される新型車に搭載される予防安全機能である第2世代の「Toyota Safety Sense」をご紹介させて頂きました。
2017年12月25日に発表される「アルファード」、「ヴェルファイア」からこの機能が搭載されていきます。
高齢ドライバーなども年々増えていく中で、より安全な交通社会に貢献できる機能ではありますが、やはり人が操縦するものなので過信は禁物ですね。
来年以降に自動車を購入される方は、感想などをコメントして頂けると助かります。
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