ハイラックスとは?
トヨタ自動車が、1968年より生産および販売しているピックアップトラックです。
日本国内向けに販売されたのは、1968年から2004年秋まで販売されていました。
2004年秋以降は、トヨタの世界戦略車のピックアップトラックの「IMVシリーズ」として海外のみで販売されています。
車名は、「HIGH」、「LUXURY」の単語を合わせて「ハイラックス(Hilux)」と名付けたのが由来だそうです。
ハイラックスの歴史
10系ハイラックス(初代)
1968年3月に、日野自動車「ブリスカ」の後継車としてモデルチェンジされたのが、「ハイラックス」である。
企画は、トヨタ自動車主導で行われ設計および組立は、日野自動車の羽村工場が担当していました。
グレードは、「デラックス」と「スタンダード」の2種類しかありませんでした。
また、北アメリカでは、「トヨタトラック」として販売されていました。
このモデルは、1968年から1972年まで販売されていました。
20系ハイラックス(2代目)
1972年5月に、横型のリアランプを縦型に変更され、2.0Lエンジンを搭載した「ハイウェイ」のオートマ(AT)グレードが追加されました。
しかし、1975年10月のマイナチェンジで「ハイウェイ」は廃止されました。
更に、オートマ車についても1983年まで一旦、生産中止されました。
このモデルは、1972年から1978年まで販売されていました。
30系/40系ハイラックス (3代目)
1978年9月に、従来より搭載されている1.6Lエンジン仕様で、ヘッドランプが丸目4灯式から丸目2灯式へ変更され発売されました。
1979年12月には、2.2Lディーゼルエンジンを搭載したモデルが発売されました。
しかし、トラブル続きで市場からの評判の悪かったようです。
このモデルは、1978年から1983年まで販売されていました。
50系/60系/70系ハイラックス (4代目)
1983年11月に、ガソリンエンジンの仕様が変更され、ディーゼルエンジンが復活しました。
更に、オートマ仕様も復活となりました。
1984年5月には、初のSUV車でもある「ハイラックスサーフ」が発売されました。
このモデルは、1983年から1988年まで販売されていました。
80系/90系/100系/110系ハイラックス(5代目)
1988年9月に、2.0L直列4気筒ガソリンエンジンと2.8Lディーゼルエンジンを搭載したモデルが発売されました。
北アメリカ向けには、2.4L直列4気筒エンジンと3.0L V型6気筒エンジンが設定されました。
トヨタとフォルクスワーゲンが業務提携を行ったため、1989年から1996年までワーゲンのハノーファー工場にて製造されていました。
フォルクスワーゲンから販売された「ハイラックス」は、「VWタロー(太郎)」という変わった車名で販売されました。
1995年には、北アメリカ向けについては、「タコマ」として独立されました。
このモデルは、1988年から1997年まで販売されていました。
140系/150系/160系/170系ハイラックス (6代目)
1997年9月に、当時の新ジャンル「スポーツピックアップ」として登場しました。
2.0L直列4気筒ガソリンエンジンと2.4Lディーゼルターボと2.7L直列4気筒ガソリンエンジンと3.0Lディーゼルエンジンの4種類のパワーユニットが準備されていました。
2004年の秋に日本での販売を終了しました。
海外では継続して販売されています。
このモデルは、1997年から2004年まで販売されていました。
7代目ハイラックス
2004年から世界戦略車「ハイラックスヴィーゴ」として主に新興国で販売されていました。
このモデルは、「IMVシリーズ」と称しパワーと低価格を重要視する各国で販売されましたが、北アメリカでは販売されませんでした。
2.7L 直列4気筒DOHCガソリンエンジン、4.0L V型6気筒のDOHCガソリンエンジン、3.0L 直列4気筒DOHCディーゼルが用意されていました。
北アメリカでは、「タコマ」を販売しています。
このモデルは、日本以外で2004年から2015年まで販売されていました。
8代目ハイラックス
2015年5月に、タイとオーストラリアで発表され、タイでは同日に販売が開始されました。
オーストラリアでは、少し遅れて10月より発売されています。
エンジンは、2.4L、2.8Lディーゼルエンジンと2.7L直列4気筒エンジン、4.0LV6エンジンが用意されています。
戦争やテロリストに大人気?
「トヨタ戦争」(チャド内戦)
チャド内戦では、同国の政府軍が対戦車ミサイルなどをトヨタ製のピックアップトラックに搭載したいわゆる「テクニカル」と呼ばれる車両を使い、反政府軍を支援していたリビアの戦車隊を迎え撃つことに成功した。この戦争の報道写真で、ピックアップトラックの荷台後部に大きく書かれた『TOYOTA』のロゴが目立ったことから、海外ではこの戦いにトヨタ戦争という呼び名がつけられた。
「ISIL」のハイラックスとランクル
2015年にイスラム過激派組織「ISIS」(いわゆる「イスラミック・ステート」)が公開した宣伝ビデオに登場する車が、比較的年式の新しいトヨタの「ハイラックス」と「ランドクルーザー」であったことから、アメリカ合衆国連邦政府テロ対策局は米国トヨタに対し、車の入手経路等の説明を求めた。
まとめ
9月にフルモデルチェンジし発売される「ハイラックス」の歴代モデルと海外でハイラックスに関係する特需についてご紹介させて頂きました。
海外でも非常に人気の高い車種が久しぶりに復活しますね。
次回は、フルモデルチェンジの詳細についてご紹介したいと思います。
近日中に公開します。乞うご期待!!