CX-80とは?マツダが本気で挑んだラージSUV戦略
CX-80は、マツダが北米市場攻略を主眼に開発した**「ラージ商品群」**の一角を担う3列シートSUVだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車名 | マツダ CX-80 |
| ボディサイズ | 全長4990×全幅1890×全高1710mm |
| シート | 3列・最大7人乗り |
| 駆動方式 | FRベース(縦置きエンジン) |
| 価格帯 | 475万9700円〜712万2500円 |
従来のCX-5やCX-8とは異なり、プレミアムSUV市場への本格参入を狙ったモデルである。
パワートレインは3本柱|直6ディーゼルは大きな武器
CX-80最大の特徴は、マツダが新規開発した直列6気筒エンジンを中心としたパワートレイン構成だ。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 3.3L 直6ディーゼル | 高トルク・上質な回転フィール |
| 直6ディーゼルMHEV | 燃費と静粛性を向上 |
| 2.5L PHEV | EV走行可能・環境性能重視 |
「FR+直列6気筒」という構成は、輸入プレミアムSUVと真正面から戦うための切り札といえる。
実際の販売台数は?数字で見るCX-80の現実
では、CX-80は本当に売れていないのか。
実際の販売データを整理すると、見え方は変わってくる。
| 期間 | 販売台数 |
|---|---|
| 発売直後(2024年10月〜) | 月販1200〜2000台 |
| 2025年春以降 | 月販1000台未満 |
| 2025年11月 | 668台 |
| 2025年1〜6月 | 5837台 |
| 発売1年間累計 | 約1万3200台 |
確かに勢いは落ち着いたが、壊滅的な数字ではない。
ライバル車と比較すると見えてくる立ち位置
CX-80の評価は、比較対象次第で大きく変わる。
| 車名 | 半年間販売台数 |
|---|---|
| トヨタ ランドクルーザー(全体) | 約2万3331台 |
| 三菱 アウトランダーPHEV | 約4640台 |
| マツダ CX-60 | 約6214台 |
| マツダ CX-80 | 約5837台 |
世界的ブランドのランドクルーザーと比べるのは酷だが、
アウトランダーPHEVやCX-60とは同等水準といえる。
CX-8と比べると「物足りなさ」を感じる理由
CX-80が厳しく見られる最大の理由は、実質的な先代CX-8との比較だ。
| 項目 | CX-8 | CX-80 |
|---|---|---|
| プラットフォーム | FF | FR |
| 価格帯 | 約300〜500万円 | 約480〜700万円 |
| 半年販売台数(末期) | 約8539台 | 約5837台 |
CX-8は「手が届く3列SUV」だったのに対し、
CX-80は明確に車格と価格を引き上げている。
同じ売れ方を期待する方が無理ともいえる。
単体ではなく「ラージ商品群」で見ると成功している?
重要なのは、CX-80が単独モデルではなく“群”で戦う戦略だという点だ。
| モデル | 主な市場 |
|---|---|
| CX-60 | 日本・欧州 |
| CX-80 | 日本・欧州 |
| CX-70 | 北米 |
| CX-90 | 北米 |
特にCX-90は、半年で約3万5000台、年間約8万台以上を販売。
CX-70と合わせれば、年間10万台規模に達する。
これは、年間販売130万台規模のマツダにとって極めて重要な柱だ。
プレミアムSUV市場でCX-80が戦う相手は強すぎる
CX-80の国内ライバルは、もはや国産車だけではない。
| 想定ライバル | ブランド |
|---|---|
| ランドクルーザー300 | トヨタ |
| GLB | メルセデス・ベンツ |
| Q5 | アウディ |
このクラスでは、ブランド力・先進装備・快適性が厳しく問われる。
新参者のCX-80が苦戦するのは、ある意味で必然だ。
CX-80に今後求められる進化ポイント
CX-80はポテンシャルが高い一方、課題も明確だ。
| 改善ポイント | 理由 |
|---|---|
| 乗り心地の柔軟性 | 同乗者からの評価向上 |
| コネクテッド機能 | プレミアム層への訴求 |
| 運転支援の進化 | ハンズオフなど快適性重視 |
| 商品改良 | 長期的な人気維持 |
「走りが良い」だけでは、プレミアムSUV市場では足りない。
総評|CX-80は“失敗作”ではなく「成長途中のフラッグシップ」

CX-80は、CX-8の後継として見れば物足りない。
しかし、マツダが次のステージへ進むためのフラッグシップとして見れば、評価は大きく変わる。
FRプラットフォーム、直6エンジン、上質な内外装――
素材は一級品だ。
商品力を磨き続ければ、挽回の可能性は十分にある。
マツダの本気が、今まさに問われている。
マツダ公式 CX-80 車種ページ
https://www.mazda.co.jp/cars/cx-80/



コメント