モデル3とモデルYに集中

テスラは現在、4車種のEVを取り扱っていますが、今後は量産モデルの「モデル3」と「モデルY」のみにラインナップを絞ることになります。関係者によると、日本国内の新車販売の約9割がこの2車種(ともに右ハンドル)で占められており、テスラの販売戦略としては合理的な決定といえます。
モデルSとモデルXの課題

モデルSとモデルXは1000万円を超える高価格帯の車両であり、また、左ハンドルのみの設定ということも販売のネックになっていたと考えられます。日本市場では右ハンドル車が主流であり、高級EV市場でも選択肢が増えていることから、販売の厳しさが増していた可能性があります。
テスラの日本市場での動向

テスラは2010年にアジア初のショールームを東京に開設して以来、日本市場において着実に販売を拡大してきました。正確な販売台数は公表されていませんが、日本自動車輸入組合(JAIA)の統計から推計すると、2024年のテスラの販売台数は約5700台とされています。これは日本国内で最も売れているEVブランドであることを示しており、特にコストパフォーマンスに優れたモデル3やモデルYが支持されていることが分かります。
今後の展望
モデルSとモデルXの生産終了により、テスラは日本市場でより多くのユーザーに訴求しやすい価格帯のモデルに集中することになります。今後、新たなモデルの導入や、バッテリー技術の進化による価格競争力の向上など、テスラの次の動向にも注目が集まりそうです。
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