日常的な利便性ではシビックが優位
ボディサイズは、クラウンクロスオーバーのほうが全長で370mm、ホイールベースで115mm長く、後席の居住性に優れています。しかし、荷室の利便性ではシビックが優位です。
- ホンダ シビック e:HEV EX
- 荷室奥行き:約980mm
- 最大容量:452L

- トヨタ クラウンクロスオーバー G
- 荷室奥行き:870mm
- 最大容量:450L

シビックはハッチバック形状のため、後席を倒せば長尺物の積載も可能です。一方、クラウンクロスオーバーはトランクスルーが小さく、大型荷物の積載には不向き。しかし、ゴルフバッグを横置きできる設計がされており、多人数でのゴルフ利用には適しています。
また、最小回転半径においても違いが見られます。
- シビック:5.7m(FF車としては大きめ)
- クラウンクロスオーバー:5.4m(後輪操舵システム「DRS」搭載のため小回りが利く)
この点では、大柄なボディながら取り回しのしやすいクラウンクロスオーバーが優れています。
動力性能と安定感はクラウンクロスオーバーが勝る
両車ともハイブリッドシステムを採用していますが、パワートレインの特性には大きな違いがあります。
- ホンダ シビック e:HEV EX
- システム出力:214ps
- 車両重量:1,490kg
- WLTCモード燃費:24.2km/L
- 駆動方式:FF
- トヨタ クラウンクロスオーバー G
- システム出力:234ps
- 車両重量:1,760kg
- WLTCモード燃費:22.4km/L
- 駆動方式:4WD(E-Four)
クラウンクロスオーバーは、前後にモーターを配置したE-Fourシステムを採用し、高い安定性を実現。特に、高速走行時の安定感はシビックを上回るでしょう。
一方、シビックは車重が200kg以上軽く、モーターのトルクを活かした軽快な加速が魅力。また、「スポーツe:HEV」による変速制御で、ガソリン車のような加速フィーリングを再現している点も特徴です。
クルマの性格と価格の違い
両車の価格は以下のとおりです。
- ホンダ シビック e:HEV EX:4,307,600円
- トヨタ クラウンクロスオーバー G:5,150,000円
価格帯が接近しているとはいえ、クラウンクロスオーバーはショーファーカーとしての役割も持ち、車内の快適性を重視した設計です。対するシビックは、軽快な走りを楽しむドライバーズカーとしての色合いが濃く、運転そのものを楽しみたい人向けのモデルといえるでしょう。
まとめると、両車は「価格帯が近くても、目的が異なる」モデルです。
- シビック:燃費性能や積載性に優れ、スポーティな走行性能を求める方向け
- クラウンクロスオーバー:安定した走行性能と快適性を兼ね備えたモデル
それぞれの用途を理解し、自身のライフスタイルに合ったクルマを選ぶことが重要です。
コメント
車が高くなったんじゃなくて日本が貧乏になってるだけだと思う。