■ ウーブン・シティとは?
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ウーブン・シティは、2020年に閉鎖されたトヨタ自動車東日本・東富士工場の跡地に建設されているプロジェクト。「モビリティのテストコース」として位置づけられ、自動運転車、次世代インフラ、スマートエネルギー技術などの実証実験を行う場になります。
22日に開催された竣工式では、トヨタの豊田章男会長が「ウーブン・シティは更地の上にできるのではなく、クルマ屋たちの夢のあとに生まれる街」と語り、その特別な意味を強調しました。
■ 未来の都市設計 – どんな街なの?
ウーブン・シティの特徴を見ていきましょう。
① 3つの道路が織りなす「モビリティ・テストベッド」
都市には、以下の3種類の道路が設計されています。
✅ 自動運転専用道路:開発や実証実験に活用。
✅ パーソナルモビリティ・自転車・歩行者が共存する道:低速モビリティの移動空間。
✅ 自然と調和した歩行者専用道路:人がのんびり歩ける空間。
これらが織りなす都市構造が、ウーブン(織り込まれた)・シティの名の由来になっています。
② 地下で完結する物流システム
物流の効率化を目的に、都市全体に広がる地下エリアが用意されています。
🚚 地上の建物はすべて地下でつながっており、物流はすべて地下で完結する仕組み。
🔋 電気・水素エネルギー、ネットワーク回線などのインフラも地下に設置され、地上は快適な生活空間として活用できます。
③ 人が集い、共創する「カケザン・インベンションハブ」
ウーブン・シティでは、技術開発者(インベンターズ)と住民(ウィーバーズ)が協力して未来のサービスを生み出します。その拠点となるのが**「カケザン・インベンションハブ」**。
🏢 全面ガラス張りの開放的な建物で、開発中のプロダクトやサービスを実際に試しながら改良していきます。
④ 公園スペース「コートヤード」 – 未来の憩いの場
街の中央には**「コートヤード」**と呼ばれる公園が設けられています。
☕ トヨタの自動運転EV「eパレット」を活用した移動型カフェや店舗が設置され、住民の憩いの場として機能します。
■ 参加企業 & 実証実験
すでにダイキン、ダイドードリンコ、日清食品、UCCジャパン、増進会ホールディングスといった企業の参加が決まっており、実際に新技術をテストする場として活用されます。
また、2025年秋にはトヨタ関係者とその家族、約100人がこの都市で実際に生活を始める予定です。
■ 未来の都市へ – ウーブン・シティが目指すもの
ウーブン・シティは単なる実験場ではなく、「未来の都市のあり方」を模索するプロジェクトです。
🌍 都市設計 × 自動運転 × AI × エネルギー管理が融合することで、新しいライフスタイルが生まれるかもしれません。
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