OBD検査とは?
OBD(オンボードダイアグノーシス)とは、車両に搭載された故障診断装置のことです。電子制御が進化した現代の車には、衝突被害軽減ブレーキや運転支援機能などの高度なシステムが搭載されており、これらを適切にチェックするためにOBD検査が導入されました。
検査内容
- 車載のOBDシステムに外部診断装置(スキャンツール)を接続。
- 故障履歴(エラーコード)の有無や正常動作を確認。
- 故障記録がある場合は、整備・修理が必要。
これにより、安全性や信頼性を維持し、電子制御装置の誤作動による事故を防ぎます。
車検代への影響:いくら高くなるのか?
1. 印紙代の値上げ
- 小型・普通車の印紙代が1200円から1600円に値上げされています。
2. 基本料金の増額
- OBD検査の実施に伴い、整備工場やディーラーの基本料金が1200円~3500円程度増加。
- 費用は業者ごとに異なり、ディーラーの場合はやや高めになる傾向があります。
3. 総額での増加イメージ
- OBD検査導入による追加費用は合計で2400円~5000円程度と予想されます。
例えば、小型車の場合:
- 従来の車検費用: 約6万~8万円(税金・点検費用含む)
- OBD検査導入後: 約6.5万~8.5万円
OBD検査導入の背景とメリット
1. 車両安全性の向上
- 高度化する電子制御装置を適切に点検し、故障や誤作動を未然に防ぐ。
2. 自動車業界の技術進化に対応
- 車検整備が電子制御車両のメンテナンスに追いつく必要がある。
3. ユーザーへの安心感
- 衝突被害軽減ブレーキなど、命に直結するシステムが正常に作動していることを確認できる。
費用を抑えるためのポイント
1. 業者ごとに見積もりを取る
- OBD検査の追加料金がどの程度か確認し、コスパの良い業者を選ぶ。
2. 日頃のメンテナンスを徹底
- 故障履歴が残らないよう、普段から定期的な点検や修理を行う。
3. 車検時期を意識
- 車検直前に慌てないよう、事前に必要な整備を済ませておく。
まとめ:車検費用は上がるが安心感も増す
OBD検査の追加により、車検費用は数千円程度増えるものの、安全性の確保や技術進化への対応という観点ではメリットが大きい変更です。
2021年10月以降に新型車を購入した方は、次回車検でのOBD検査が必要になりますので、事前に整備工場やディーラーで費用を確認しておきましょう。これからの車検は、費用だけでなく安心も含めて考える時代に突入しています!
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