アルファード「スペーシャスラウンジ」とレクサスLMの違い
どちらも4人乗りのフラッグシップミニバンとして、豪華な装備を備えたモデルですが、細かな違いがあります。
1. パワートレイン
- アルファード スペーシャスラウンジ:
- 2.5L NAエンジン+ハイブリッド or PHEV
- 燃料: レギュラーガソリン
- 燃費: PHEVモデル16.7km/L、ハイブリッドモデル17.5km/L
- レクサスLM:
- 2.4L ターボ+ハイブリッド
- 燃料: ハイオク
- 燃費: 13.5km/L
2. 内装と装備
- レクサスLM:
- フロントとセカンドシート間に48インチワイドディスプレイ付きパーティション
- 高度なボディ補強と専用足回り
- アルファード スペーシャスラウンジ:
- セパレートカーテンのみで仕切り
- ベース車に近い設計
3. 価格
- アルファード スペーシャスラウンジ
- PHEV: 1480万円
- ハイブリッド: 1272万円
- レクサスLM:
- 1500万円~
なぜアルファードに1500万円グレードを投入?
同門であるトヨタとレクサスが、価格帯が重なるミニバンを展開する背景には、次のような理由が挙げられます。
1. ブランドイメージの違い
日本では、レクサスに乗ることで「成功者」というイメージが持たれる一方、「目立ちすぎる」という懸念もあります。
- アルファード: 見た目は控えめでありながら、高級感と快適性を備えた選択肢。
- レクサスLM: プレミアム感が全面に出ているため、特に注目を集めやすい。
2. 日本独自のヒエラルキー
過去には「セルシオやクラウン」といった控えめながら高級な国産車が選ばれる文化がありました。現在でもその考え方が残り、「目立たないけど特別」という選択肢を求める人々に向けた提案が、スペーシャスラウンジの狙いと考えられます。
3. 需要の多様化に対応
特別架装による豪華装備を搭載しつつも、外見ではアルファードの延長線に見えるスペーシャスラウンジは、家族利用や役員送迎車としての需要にも応える万能さを持っています。
まとめ: トヨタの多層戦略が生む「選択肢」
アルファード スペーシャスラウンジは、単なる高級仕様ではなく、日本市場における消費者心理や文化を巧みに捉えた商品と言えます。
- レクサスLM: 「成功者の象徴」としてのプレミアム性
- アルファード スペーシャスラウンジ: 「控えめだけど贅沢」という実用性と高級感のバランス
両者の存在により、トヨタは異なる価値観を持つ顧客に応える幅広い選択肢を提供しています。あなたなら、どちらを選びますか?
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