福島県警の新たな主力!クラウンFCEVパトカーの概要
2024年12月25日、福島県警察本部でクラウンFCEVパトカーのお披露目式が開催されました。この特別なパトカーは、交通違反取り締まりを担当する交通機動隊に配備されます。外観は、他のパトカーとは一線を画すデザインで、細長い3灯の前面警光灯 や広いトランクスペースが特徴的です。装備も充実しており、速度計測用のストップメーターや無線機、補助警光灯など、取り締まり活動に最適な機能が満載です。
さらに、水素フル充填時の航続距離は約820km。これにより、東京から大阪間を無給油で走行可能な性能を誇ります。
環境に優しい最先端パトカー、導入の背景とは?
福島県は、東日本大震災を経て再生可能エネルギーの普及に力を入れており、今回のクラウンFCEVパトカーの導入もその一環です。「新燃料電池パトカー社会実装モデル事業」として実用化されたこのパトカーは、全国で初めて福島県に配備されました。今後、水素エネルギーの啓発活動にも一役買う予定です。
式典に登場した注目の人物とその言葉
式典では福島県知事の内堀雅雄氏が以下のように述べました。
「震災と原発事故を経験した福島だからこそ、原子力に依存しない社会を目指したい。今回の水素パトカーはその象徴です。」
また、トヨタ自動車の清水竜太郎チーフエンジニアも次のようにコメント。
「福島県の新しい水素普及モデルの一翼を担えることを誇りに思う。この車両は給電機能も備え、街を守る存在として活躍してほしい。」
これからの期待と展望
今回のクラウンFCEVパトカーは県費で導入されましたが、今後は国費を活用した全国的な普及も期待されています。他県での導入が進むのか、さらなる技術改良が施されるのか、その動向に注目が集まります。
また、このパトカーがどのように福島県内で活躍し、交通安全や水素エネルギーの認知度向上に貢献していくのかも楽しみです。
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