2025年度版車両盗難、5大エリアが固定化！？大阪・愛知・千葉・茨城・埼玉に潜む盗難の闇

なぜワースト5が固定されているのか？窃盗団の“楽園”と化した理由

1. 車両の保有数・流通量が多い

これらの府県は、全国でも有数の車両保有率を誇ります。多くの車が行き交う環境では、窃盗団にとってターゲットを選びやすく、狙われる確率が自然と高まります。

2. 道路網の充実

高速道路や主要幹線道路が発達しており、盗んだ車を迅速に移動・輸送できる環境が整っています。一方で、防犯カメラの設置が追いついておらず、検挙の妨げになっています。

3. 広い土地と倉庫の確保の容易さ

これらの地域では、解体作業やストックに適した広大な土地が比較的容易に確保可能。盗んだ車を一時保管したり、部品単位に解体して輸出準備を行う「アジト」が設置されやすいのです。

4. 海外向けの輸送ルートが整備

埼玉を除く4府県は主要な貿易港を抱えています。これにより、盗難車や部品を国外へ輸出するルートが確立されており、迅速な海外流通が可能となっています。

検挙率の低さと警察の取り組み

残念ながら、これらの地域では検挙率が全国平均を大きく下回っています。警察も対策を強化し、情報提供者への報奨金制度を導入する府県もありますが、窃盗団の巧妙な手口に対抗するには十分とはいえない状況です。