ALV(旧セントラル自動車技研)破産へ:元BMWディーラーの転落と破産の背景

その他

会社の歴史と成長

1960年代半ばに設立されたALVは、当初、自動車教習所を経営していました。その後、自動車販売や整備事業に進出し、BMWMINIの正規ディーラーとして輸入車や二輪車の販売を中心に事業を展開。最盛期には年間売上高が300億円に迫る勢いを見せました。1990年代には田中徳兵衛ホールディングスの傘下に入り、さらなる成長を遂げました。

経営の悪化と転換

しかし、個人消費の低迷により販売台数が減少し、多額の有利子負債や関係会社との諸経費が重くのしかかるようになりました。この結果、近年は収益性や資金繰りが悪化。2020年にはグループとして中小企業再生支援協議会に支援を要請しました。

不動産賃貸業への転換

金融機関やBMWとの調整を経て、正規ディーラーの営業権や二輪の販売事業を譲渡し、自動車販売から撤退しました。その後、不動産賃貸業を中心とした営業に転換しましたが、これも奏功しませんでした。

最終的な破産

2022年2月には東京テクニカル・リサーチと合併し、商号をセントラル自動車技研に変更。その後、2023年6月にはALVに再度商号を変更しました。しかし、金融債務を引き継ぐ形で最終的に破産に至りました。

法人番号5021001004306
業種不動産賃貸
倒産形態破産手続開始決定
所在地埼玉県川口市末広1-11-2
設立昭和40年4月
代表者棚木 紀男
資本金1,000万円
負債総額70億円

ALVの破産は、自動車販売から不動産賃貸業への転換を図ったものの、経営再建が果たせなかったことを示しています。今後、破産手続きが進む中で、負債の整理が行われる予定です。

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