被害総額1000万円!盗難の現実
ランドクルーザー、プリウス、アルファードなどの車種は、国内で盗難被害が多いと言われています。日本では、2003年のピーク時に約6万5000件あった自動車盗難件数が、現在は年間約5000件程度に減少していますが、それでも依然として多くの盗難が発生しています。
犯罪グループの手口と進化
自動車盗難には犯罪グループが関与しており、盗まれた車の部品を解体して不正に輸出したり、同じ車種と組み合わせて不正に登録し販売することもあります。その手口も進化しており、かつては所有者のスマートキーの微弱電波を増幅させて盗む方法が主流でしたが、現在は車の制御システムに接続し、車外から操作する機器を使う新たな方法も使われています。
悟さんの悲劇
都内に住む50代の悟さんも、今年に入って自宅敷地内の駐車場でランドクルーザーを盗まれました。彼のランドクルーザーは、最上級グレードのZXで、2018年式の限定モデルをカスタムし、総額1000万円ほどで購入したものでした。
「よく盗まれるとは知っていたので、カスタムで警報機もつけてスマートフォンで追跡できるようにもしていたけど、やられました。朝起きたら置いてあったはずの車がない。何が起こったのかと気が動転して目の前は真っ暗でした」と悟さんは話します。
キャンプ道具も一緒に…
悟さんはアウトドアが好きで、キャンプ道具はほぼすべてランドクルーザーに積んでいました。盗難当時、車内には約15万円相当の新品のキャンプ道具も積まれており、それも一緒に盗まれてしまいました。
盗難当日の様子について、妻の優子さん(仮名・40代)は「呆然としたのちに急にガタガタ震え出した」そうです。優子さんが夫に通報を促し、数分後に警察官が到着して聞き取りが始まりました。
いたちごっこは終わらない
自動車メーカーも盗難被害を減らすための対策を講じていますが、犯罪者たちは常にその「抜け道」を見つけて車を奪っていきます。メーカーと所有者、犯罪者たちの”いたちごっこ“は依然として続いています。
おわりに
車の盗難被害は他人事ではありません。特に人気車種を所有している方は、改めてセキュリティ対策を強化することをお勧めします。悟さんのような悲劇が少しでも減ることを願います。
コメント