新型SUV『WR-V』
ホンダが2024年春に日本市場に投入する新型SUV『WR-V』を先行公開しました。このモデルは、6月にインドで初披露された『エレベイト』が、日本市場ではWR-Vの名称で登場します。興味深い点は、この車両がインドから全量供給されるということです。価格は200万円台前半からと予定されています。
スペック
東南アジアではすでにコンパクトSUVのWR-Vが展開されていますが、日本市場向けにはインド製のエレベイトがWR-Vとして投入されます。これに関連し、黒崎涼太氏は本田技術研究所デザインセンターのパッケージ設定について、「ダイナミックで力強いエクステリアと、カテゴリートップクラスのインテリア空間の両立を目指しています。全長4325mm、全幅1790mm、全高1650mm、ホイールベース2650mmとなっています」と述べています。
インテリア
黒崎氏はさらに、「競合車に対して、車両感覚のつかみやすいスクエアで視界がすっきりとしており、圧倒的に広い頭上空間と後席空間を持っています。また、広大な荷室も特徴であり、競合他社に対し大幅な優位性を誇っています」と説明しています。
一方で、競合するモデルであるホンダのヴェゼルとの差別化について、ホンダ日本統括部商品ブランド部の佐藤大輔氏は、「ヴェゼルとの位置付けは重要であり、価格帯、強み、イメージの3つの観点からアプローチします」と述べました。
車両販売価格
価格帯については、「250万円以下のWR-Vと、基本的には300万円前後のヴェゼルというところで差別化を図ります」と説明しています。佐藤氏は、「SUV市場では特に250万円前後の価格帯が拡大しており、その市場にホンダが対応していない課題があったため、WR-Vの投入を決定しました」と述べています。
パワートレイン
さらに、WR-Vは1.5リットルの自然吸気エンジンを搭載し、250万円以下の市場に参入します。この他に、佐藤氏は、「ヴェゼルは都市型SUVとして流麗でクーペライクなデザインとe:HEVの走行性能が強みですが、WR-Vは力強いデザインと広い居住性・荷室空間を持ち、アウトドア志向のイメージを打ち出したい」と述べています。
開発者コメント
WR-Vの開発責任者である金子宗嗣氏によれば、この車両の開発はタイを中心にインドと日本で行われ、それぞれの地域のプロジェクトメンバーが関与しています。「デザインやパッケージングはもちろん、性能や品質面においても万全の商品を用意しています」と述べ、WR-Vへの自信を示しています。
ホンダは特にBセグメントの安価な価格帯でSUVを展開することに焦点を当てており、日本を含む様々な地域でこの市場に参入したいと考えています。このため、日本向けモデルはインドで集中生産される予定です。
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