春の交通安全週間ということで、「歩行中の交通事故での死傷者」の数を年齢別に調査してみました。
徐々に桜が咲き始めていますね。
この時期は、お花見だけではなく保育園や幼稚園を卒園した子供たちが、新一年生として小学校へ入学していきます。
早速ではありますが、記事タイトルの通り交通事故の死傷者を調査した結果、「7歳児の死傷者数」が飛び抜けて多いことが判明しました。
昨年度の死傷者数
平成27年度の交通事故による死亡者は、1,534人となり負傷者は、56,962人でした。
死傷者が最も多い年齢層は、「5歳から9歳」でなんと「4,853人」もいたのです。
それに対して、成人は「600人前後」となっており、65歳以上は「800人前後」と一段と高い位置で推移しています。
それに比べ、7歳児の死傷者数は「1,400人」と飛び抜けて多いのです。
歩行中の交通事故死傷者数年齢別
上記グラフをご覧になって頂いたとおり、昨年度の死者数の全体の70%が「65歳以上」で3%が「19歳以下」でした。
また死傷者数については、全体の32%が「65歳以上」で18%が「19歳以下」でした。
より細かく年齢別に調査した結果、「5歳から9歳」の死者数は「13人」であったが、死傷者数が他の年齢層よりも多い「4,853人」という驚きの調査結果がでました。
子供の交通事故の特徴
上記の結果をもとより、なぜ7歳児に死傷者が多いのか調べてみましょう。
まず時間帯別(明け方、日中、薄暮時、夜間)で分けて調べました。
日中の事故の死傷者数は、全体の73%となり薄暮時が20%となり合計すると93%にもなります。
次に曜日別で調べてみました。
一番少ない曜日は、「日曜日」次に「土曜日」でした。
「月曜日」、「火曜日」、「水曜日」、「木曜日」まではあまり差はありませんが、200人以上が死傷しているようです。
圧倒的に死傷者が多いのが「金曜日」で約300人近い死傷者数となっていました。
次に目的別に調べてみました。
もう7歳児だけに着目を置いて解説しますね。
登下校、遊戯・訪問、買い物・散歩・観光・ドライブ、その他全ての項目において圧倒的7歳児の死傷者数が多いことが分かります。
次に性別別に調べてみました。
登下校時の女児の死傷者数が「170人前後」に対して、男児は「350人前後」となり2倍の数になっています。
遊戯・訪問時の女児の死傷者数が「120人前後」に対して、男児は「300人前後」となり2.5倍の数になっています。
買い物・散歩・観光・ドライブの女児の死傷者数が「60人前後」に対して、男児は「130人前後」となり2.1倍の数になっています。
その他の女児の死傷者数が「110人前後」に対して、男児は「230人前後」となり2.1倍の数になっています。
まとめ
7歳児の特徴をまとめると、日中と薄暮時に93%の割合で発生している。
曜日別だと、土曜日、日曜日の死傷者数よりも平日の死傷者数が、「2倍化ら2.5倍」の数値になっている。
「5歳から9歳」の児童の中でも「7歳児」の死傷者が最も多い。
女児の死傷者よりも男児の死傷者数が「約2倍」多く、男児の方が危険と考える。
保護者のみなさんへ
新一年生の保護者の皆さんは、お子さんの行動をしっかり見て指導してあげて下さい。
7歳児だからといって甘やかしていると取り返しのつかないことになりますよ。
もうすぐ入学式です。それまでにできるだけの交通ルールを教えてあげましょう。